強烈すぎるパプアニューギニアの文化。クレイジージャーニーで12月17日放送の動画とあらすじ
山口由美さんが登場をした12月17日のクレイジージャーニー。
地球最後の秘境パプアニューギニアのディープな文化に迫るという回でした。
山口由美のクレイジージャーニーあらすじ
パプアニューギニアはどんな国??
パプアニューギニアの人口は730万人。
赤道直下に位置していて、特徴は日本の1.25倍の面積に、800以上のそれぞれ異なる言葉を話す少数民族が暮らす国。
超多民族国家。
石器時代に近い国で、50年前までは外の国の人に会ったこともない人たちだという。
不可思議な文化も数多く存在する。例えば、黒魔術。自らの体を切り刻んで行う葬式。
制度化された民族間の仕返しシステムなど、理解し難い文化がある不思議な国、パプアニューギニア。
山口由美とパプアニューギニア
例えば、貝のお金が出回っていて、トーライ族の中では未だに使っているという。
貝のお金は長さで測っている。
ざっくり、1mの貝のお金は日本円で200円相当になる。
特に冠婚葬祭では、貝のお金(シェルマネー)でないと失礼にあたるらしい。
あとは、税金や授業料なんかも貝のお金を使っている。
もちろん現地にはこのシェルマネーを専門に扱う銀行もある。
パプアニューギニアの黒魔術の実態とは?
2013年2月。パプアニューギニアで20歳の女性であるカパリさんが、同じ村人のリンチから、生きたまま焼き殺されるという悲惨な事件が起こった。
その原因が黒魔術に対する報復ということで、更に衝撃が世界中にはしった。
黒魔術は人を病気や死に至らしめるもので、パプアニューギニアでは、病気や老化で死ぬというのは理解がされなかった為に、そのような死に方をした人は全て、誰かが黒魔術をかけて亡くなったとされていた。
黒魔術は例えば、村人が体調が悪い時に思うことは、
「これば誰かが俺に黒魔術を、かけているに違いない」
ということ。
その結果、体調の悪い村人はウィッチドクターと呼ばれる人の元を訪ねる。
ウィッチドクターの役割は、黒魔術をかけている犯人を言い当てること。
ウィッチドクターは世襲制。
ウィッチドクターが違った村人を伝えると、当然体調が悪い村人は、ウィッチドクターから教えてもらった村人に報復をする。
カパリさんも報復を受けて殺された。
パプアニューギニアでは、この黒魔術は普通に信じられており、警察などもなかなか介入が出来ないことが多いという。
過去にパプアニューギニアでは、黒魔術法という法律もあり、黒魔術に関わる殺人は正当な理由があるとされて、減刑された。
2013年に黒魔術法は廃止されたが、市民のほとんどは黒魔術を信じている。
女性や老人が黒魔術をかけたとウィッチドクターから判断されることが多い。
少数民族の奇抜な文化とは??
親戚が死んだら女性が指を切り落とす
謎の風習。
アンガ族という内陸部族の習慣で、親戚がなくなると、指を1本ずつ切り落としていくというもの。
それは亡くなった人に対しての敬いからで、指を切る痛みが死者への心の痛みとされているからである。
更に切った指をネックレスにして、首から下げるという習慣もある。所謂、フィンガーネックレス。
フィンガーネックレスは災いを避けるためともされている。
切り方は、指を縛って血流を悪くして切り落とす。
遺体を燻す部族
遺体をスモークする、スモークボディと言われるもの。
これは内陸のクカクカ族という部族の習慣。
葬いの形として、燻すという。
旦那が死ぬと妻が全身を白く塗る
そのまんまだが、本当に全身を白く塗る。
更に、白いネックレスをしながら、「ビルム」という現地の袋物に夫の遺品を入れて、喪が明けるまでの70日間は過ごす。
山口由美さんは飛行機でも、この真っ白で遺品を持った人を見かけたことがあるという。
成人になるためにカツラを作る
フリ族という部族では、大人になるためには、自毛でカツラを作るという習慣がある。
フリ族は男が着飾る文化であり、その中にカツラの文化がある。
カツラはただ作れば良いというものではなく、パプアニューギニアでは女性が作ったものは、食事も含めて、穢れを含むという考え方があるため、年頃の男性は親元を離れて、男性同士で共同生活をしながら、自毛のカツラ作りをしなければならない。
お清めや、カツラのお手入れ、食事制限や、自慰行為の禁止、頭にコケをふりかけるなどの厳しい決まりがある。
長老のもと、約2年をかけて自毛でカツラを作る。
カツラは普段用と祭礼用と2つ作る必要がある。
精霊とともに行う葬式
トウライ族の文化で、トゥブアン(母親)とドゥクドゥク(子供で性別不能)という精霊。
葬式の時に現れる精霊で、これらは秘密結社の人たちの秘技で、誰がやっているかとかは絶対に言ってはいけないことになっている。
過去に日本人の学者さんがこれらの文化を知りたいということで、潜入捜査をしたが、徐々にその秘密結社の色に染まっていき、これは喋ってはいけないという気持ちになったというエピソードもある。
また、これらの精霊を人間が見ることは危険とされており、こめかみに白い粉を塗る文化もある。
実際にトゥブアンとからかさ小僧が似ている。
水木しげるさんは戦後もトーライ族を行き来していた。
旅行者が注意したいパプアニューギニアの風習
ワントークを気をつけて欲しいと山口由美さんはいう。
ワントークとは、同じ言語を話す人という意味で、パプアニューギニアでは、同じワントークの人たちはお互いに無償に許し合うという文化がある。
ただ、ワントークの結びつきが強いがゆえに、ペイバックには気をつけて欲しい。
ペイバックとは、仕返しという意味。
ワントークは内で傷付けられた場合、その仕返しが待っている。
ここで注意して欲しいのは、ペイバックを受ける側に関しては、同じワントーク内の誰かという決まりがある。
最悪の場合、日本人のだれかが、パプアニューギニアで人に危害を加えた場合、その仕返しが同じ日本人というだけで、及んでくる場合もある。